2005年には、ツインターボ化され、新設計となるエンジンによりGTレースカーである"S7R"をも凌ぐ出力を与えた"S7 TWIN-TURBO"をデビューさせました。"S7TWIN-TURBO"は、ツインターボ化に伴い、ドライブトレイン、ボディーシェイプ、サスペンション、シャーシーにまで及ぶ改善も同時に行っています。現在、サリーン社は、単なるフォード車のチューナーというわけでは無く、フォード社製品のレーシング&ハイパフォーマンスグレードの開発、生産を担う自動車メーカーとして位置づけられ、サリーンS281シリーズは、フォード・マスタングのハイパフォーマンスグレードとして、全米のフォードディーラーにてメンテナンスを受けることが出来、保証に関しても通常のフォード車と同様に販売されています。
サリーンには、カリフォルニア州アーバイン、ミシガン州トロイの2カ所に工場があり、アーバインで「S7」、トロイでは「S281」シリーズの生産が行われています。このトロイでは、フォードのアニバーサリープロジェクトモデル「FORD-GT」の生産も行われています。この事実は、サリーンの高い技術力とフォード社との密接なパートナーシップをあらわしており、単なるチューナーとは一線を画した存在である事を物語っています。
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